『Gunma Magic Community モダン大会』 Round4:橋本 一樹(Booksながしま)vs.馬場 紀之(Booksながしま)
2017年12月13日 Magic: The Gathering
「群馬でモダンやるべ!」
方言丸出しの発言があったか、なかったか。それは今となってはわからない。
しかし、眼前たる事実として、モダン大会はある。ここ群馬県で、モダンを楽しみたいのならぴったりな大会がある。
それが『Gunma Magic Community モダン大会(以下GMC)』だ。
主催者兼バリスタとして池田 翔冴が開催するこの大会は、毎回多くのプレイヤーが参加している。
そして今大会の最終ラウンドでは、『GMC』に縁のある二人のプレイヤーが激突する。
先ずは橋本 一樹。橋本の縁は、池田との縁でもある。高校時代からの同級生である二人は、卒業を機に別々の道を歩むが、定期的に交流を続けてきた。池田が立ち上げた『GMC』では立場こそ違えど、参加者として大会を大いに盛り上げている。
橋本は毎回キーカードを選定し、そのカードを最大限に生かすべくオリジナリティ溢れるデッキを作成、使用している。今回は独自の青白コントロールを持ち込んでいる。
対するは馬場 紀之。『GMC』の歴史を語るなら、馬場は外せない。なぜなら第1回大会の優勝者は馬場であったからだ。『GMC』の歴史は、馬場というプレイヤーを基点にスタートし、、、と大げさに言うつもりはない。
しかし『GMC』の初代優勝者として、その後の大会の歩みを見守り続けているのは、馬場に他ならない。
馬場はアブザンアグロ。大会当日にメインデッキの最後の1枚を決めるという独自のジンクス元構成されている。因みに今回の1枚は《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat》。
最終ラウンドを勝利し、優勝するのはどちらのプレイヤーか。
Game1
挨拶代わりに、と馬場は《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》をキャストする。
《糾弾/Condemn(DIS)》、《不許可/Disallow(AER)》、《広がりゆく海/Spreading Seas》
橋本から提示される三択を前に、馬場は、自身の手札と《草むした墓/Overgrown Tomb》、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》という2枚の土地を見比べ、全てのカードに対処可能な《不許可/Disallow(AER)》を捨てさせる。
橋本としては《広がりゆく海/Spreading Seas》が捨てられなかったことで、馬場の手札が色マナに不自由しないものであると予測が立つが、例えそうであっても、他に選択肢はなく、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》へ《広がりゆく海/Spreading Seas》をエンチャントする。
互いに静かな3ターン目を挟んで、馬場は、4ターン目《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》、5ターン目《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》とクリーチャーを連打。盤面だけを見れば尋常ならざる6打点を形成する。
盤面だけを見れば、とは言葉通りで、序盤にキャストした《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》で明らかになっているが、橋本の手札には《糾弾/Condemn(DIS)》が握られている。
防御網を厚くすべく、橋本は、馬場のエンドにX=2で《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》。ライフと手札を回復する意味もあるが、何よりも欲しいのは土地。
都合3枚のカードをドローしているが、ここで6枚目の土地が置くことができない。青白のコントロール系のデッキであれば、土地はより重い支配力の高いスペルへの到達を意味するし、行動回数へとも繋がる。
ただ、土地がない分手札にスペルは充実している。馬場の後続を《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で対処し、タップモードを選択することで時間を稼ぐ。
1ターン遅れで6枚目土地を引き込むと、《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》へ《糾弾/Condemn(DIS)》を合わせ、馬場の《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をフラッシュバックを無視し、《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》をX=2で再キャスト。
橋本は、7枚目の土地をセットすると勢いよく土地をフルタップする。
青白のコントロールデッキがメインフェイズにタップアウトする、考えられる選択肢は三つだ。
一つ目は《神の怒り/Wrath of God(6ED)》に代表されるリセット呪文。二つ目は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》や《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion(THS)》といったプレインズウォーカー。どちらも強力にゲームをコントロールできるが、ライフに余裕があればカウンターを構えつつキャストしたいというのが本音だ。
橋本のライフは17。馬場のクロックが4点とまだ余裕があり、土地も7枚とカウンターを構えつつ動けなくもない。
ならば答えは三つ目しかないだろう。つまりはフィニッシャーだ。
橋本は、満を持して《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》をキャスト。
橋本のデッキは、スタンダードで活躍する《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》のモダンバージョン。カウンター、除去、ドロー、どのスロットも最高峰のカードが選択されている。
馬場にできることは愚直にクリーチャーで攻撃するしかない。4点のダメージを与え20点とし、《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》を追加する。
4ターンで削りきる算段だが、ドロースペルや除去呪文を考慮すると果たして猶予が何ターンあるのかもわからない。
橋本は1枚目のカードをドロー。《広がりゆく海/Spreading Seas》で、2枚目をドローする。
この2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》の効果は大きく、馬場は黒マナを封じられてしまう。
馬場は、第1メインフェイズで3枚目の《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》でクロックを6点とし、4体のスピリットトークンでアタックを敢行する。
馬場の場には黒マナがなく、第1メインで《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をキャストし、残り少ないマナは少ない。
橋本は、クロックを減らすため《天界の列柱/Celestial Colonnade》のアクティベートを宣言する。
馬場は迷わず《流刑への道/Path to Exile(CON)》。
橋本の手札にカウンターはない。《流刑への道/Path to Exile(CON)》を受け入れ、カードの効果通りに基本土地をサーチしてしまう。
そう、7枚目に置かれた《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》は混ざり合い、トップデッキしなければならなくなってしまう。
橋本はトップデッキを願い、手札の防御呪文を使い、1ターンでも延命を試みるが、
二度目の日が昇ることはなかった。
橋本1-0馬場
Game2
モダンにおける1ターン目は早い。
橋本は、《神聖なる泉/Hallowed Fountain》のショックインから《選択/Opt(XLN)》。
馬場が最初にキャストしたのは、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》。ここには《呪文嵌め/Spell Snare》。
追加される《漁る軟泥/Scavenging Ooze(M14)》にも《呪文嵌め/Spell Snare》。橋本はゲームをコントロールし、馬場にクリーチャーを場に出させない。
しかし4ターン目、ここで馬場は必殺技をキャストする。
サイドから投入した《窒息/Choke》だ。
3マナという絶妙なコストが《呪文嵌め/Spell Snare》を避け、対処手段なくこれが着地してしまう。
橋本は今後カウンターをキャストすれば土地が縛られるため、迂闊に行動できない。馬場は《復活の声/Voice of Resurgence(DGM)》を召喚することに成功する。
続く《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》と合わせ一気に6点のクロックが形成。橋本のライフは11に。
6点というダメージを考え、トークンが出るのを厭わず、橋本は《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》へ《糾弾/Condemn(DIS)》。
馬場は力強く2枚目の《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を追加する。これで橋本のライフは6。
橋本は2つの選択肢を前に、熟考する。《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》と《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》。
場に土地は7枚ある。どちらも問題なくキャストは、できる。
しかし内3枚が《島/Island(XLN)》であり、《窒息/Choke》により3枚が縛られてしまう。
橋本は賭けに出る。ここまで橋本自身を勝利に導いてきた、デッキの代名詞《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》をキャストする。これで橋本のライフは13。
馬場はカードをドローすると、一瞬、驚いたような表情浮かべるが、素早く計算に入る。橋本のライフと場のクリチャーのパワー数え、トップデッキした3枚目《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を召喚する。場に出た時の効果で橋本のライフは10。
そして《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》、《復活の声/Voice of Resurgence(DGM)》、エレメンタル・トークンがレッドゾーンに送り出されると、クリーチャーのパワーはぴったり10点。
橋本0-2馬場
馬場 Win!
方言丸出しの発言があったか、なかったか。それは今となってはわからない。
しかし、眼前たる事実として、モダン大会はある。ここ群馬県で、モダンを楽しみたいのならぴったりな大会がある。
それが『Gunma Magic Community モダン大会(以下GMC)』だ。
主催者兼バリスタとして池田 翔冴が開催するこの大会は、毎回多くのプレイヤーが参加している。
そして今大会の最終ラウンドでは、『GMC』に縁のある二人のプレイヤーが激突する。
先ずは橋本 一樹。橋本の縁は、池田との縁でもある。高校時代からの同級生である二人は、卒業を機に別々の道を歩むが、定期的に交流を続けてきた。池田が立ち上げた『GMC』では立場こそ違えど、参加者として大会を大いに盛り上げている。
橋本は毎回キーカードを選定し、そのカードを最大限に生かすべくオリジナリティ溢れるデッキを作成、使用している。今回は独自の青白コントロールを持ち込んでいる。
対するは馬場 紀之。『GMC』の歴史を語るなら、馬場は外せない。なぜなら第1回大会の優勝者は馬場であったからだ。『GMC』の歴史は、馬場というプレイヤーを基点にスタートし、、、と大げさに言うつもりはない。
しかし『GMC』の初代優勝者として、その後の大会の歩みを見守り続けているのは、馬場に他ならない。
馬場はアブザンアグロ。大会当日にメインデッキの最後の1枚を決めるという独自のジンクス元構成されている。因みに今回の1枚は《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat》。
最終ラウンドを勝利し、優勝するのはどちらのプレイヤーか。
Game1
挨拶代わりに、と馬場は《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》をキャストする。
《糾弾/Condemn(DIS)》、《不許可/Disallow(AER)》、《広がりゆく海/Spreading Seas》
橋本から提示される三択を前に、馬場は、自身の手札と《草むした墓/Overgrown Tomb》、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》という2枚の土地を見比べ、全てのカードに対処可能な《不許可/Disallow(AER)》を捨てさせる。
橋本としては《広がりゆく海/Spreading Seas》が捨てられなかったことで、馬場の手札が色マナに不自由しないものであると予測が立つが、例えそうであっても、他に選択肢はなく、《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》へ《広がりゆく海/Spreading Seas》をエンチャントする。
互いに静かな3ターン目を挟んで、馬場は、4ターン目《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》、5ターン目《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》とクリーチャーを連打。盤面だけを見れば尋常ならざる6打点を形成する。
盤面だけを見れば、とは言葉通りで、序盤にキャストした《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》で明らかになっているが、橋本の手札には《糾弾/Condemn(DIS)》が握られている。
防御網を厚くすべく、橋本は、馬場のエンドにX=2で《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》。ライフと手札を回復する意味もあるが、何よりも欲しいのは土地。
都合3枚のカードをドローしているが、ここで6枚目の土地が置くことができない。青白のコントロール系のデッキであれば、土地はより重い支配力の高いスペルへの到達を意味するし、行動回数へとも繋がる。
ただ、土地がない分手札にスペルは充実している。馬場の後続を《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で対処し、タップモードを選択することで時間を稼ぐ。
1ターン遅れで6枚目土地を引き込むと、《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》へ《糾弾/Condemn(DIS)》を合わせ、馬場の《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をフラッシュバックを無視し、《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》をX=2で再キャスト。
橋本は、7枚目の土地をセットすると勢いよく土地をフルタップする。
青白のコントロールデッキがメインフェイズにタップアウトする、考えられる選択肢は三つだ。
一つ目は《神の怒り/Wrath of God(6ED)》に代表されるリセット呪文。二つ目は《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》や《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion(THS)》といったプレインズウォーカー。どちらも強力にゲームをコントロールできるが、ライフに余裕があればカウンターを構えつつキャストしたいというのが本音だ。
橋本のライフは17。馬場のクロックが4点とまだ余裕があり、土地も7枚とカウンターを構えつつ動けなくもない。
ならば答えは三つ目しかないだろう。つまりはフィニッシャーだ。
橋本は、満を持して《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》をキャスト。
橋本のデッキは、スタンダードで活躍する《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》のモダンバージョン。カウンター、除去、ドロー、どのスロットも最高峰のカードが選択されている。
馬場にできることは愚直にクリーチャーで攻撃するしかない。4点のダメージを与え20点とし、《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》を追加する。
4ターンで削りきる算段だが、ドロースペルや除去呪文を考慮すると果たして猶予が何ターンあるのかもわからない。
橋本は1枚目のカードをドロー。《広がりゆく海/Spreading Seas》で、2枚目をドローする。
この2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》の効果は大きく、馬場は黒マナを封じられてしまう。
馬場は、第1メインフェイズで3枚目の《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》でクロックを6点とし、4体のスピリットトークンでアタックを敢行する。
馬場の場には黒マナがなく、第1メインで《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》をキャストし、残り少ないマナは少ない。
橋本は、クロックを減らすため《天界の列柱/Celestial Colonnade》のアクティベートを宣言する。
馬場は迷わず《流刑への道/Path to Exile(CON)》。
橋本の手札にカウンターはない。《流刑への道/Path to Exile(CON)》を受け入れ、カードの効果通りに基本土地をサーチしてしまう。
そう、7枚目に置かれた《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》は混ざり合い、トップデッキしなければならなくなってしまう。
橋本はトップデッキを願い、手札の防御呪文を使い、1ターンでも延命を試みるが、
二度目の日が昇ることはなかった。
橋本1-0馬場
Game2
モダンにおける1ターン目は早い。
橋本は、《神聖なる泉/Hallowed Fountain》のショックインから《選択/Opt(XLN)》。
馬場が最初にキャストしたのは、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》。ここには《呪文嵌め/Spell Snare》。
追加される《漁る軟泥/Scavenging Ooze(M14)》にも《呪文嵌め/Spell Snare》。橋本はゲームをコントロールし、馬場にクリーチャーを場に出させない。
しかし4ターン目、ここで馬場は必殺技をキャストする。
サイドから投入した《窒息/Choke》だ。
3マナという絶妙なコストが《呪文嵌め/Spell Snare》を避け、対処手段なくこれが着地してしまう。
橋本は今後カウンターをキャストすれば土地が縛られるため、迂闊に行動できない。馬場は《復活の声/Voice of Resurgence(DGM)》を召喚することに成功する。
続く《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》と合わせ一気に6点のクロックが形成。橋本のライフは11に。
6点というダメージを考え、トークンが出るのを厭わず、橋本は《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》へ《糾弾/Condemn(DIS)》。
馬場は力強く2枚目の《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を追加する。これで橋本のライフは6。
橋本は2つの選択肢を前に、熟考する。《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》と《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》。
場に土地は7枚ある。どちらも問題なくキャストは、できる。
しかし内3枚が《島/Island(XLN)》であり、《窒息/Choke》により3枚が縛られてしまう。
橋本は賭けに出る。ここまで橋本自身を勝利に導いてきた、デッキの代名詞《副陽の接近/Approach of the Second Sun(AKH)》をキャストする。これで橋本のライフは13。
馬場はカードをドローすると、一瞬、驚いたような表情浮かべるが、素早く計算に入る。橋本のライフと場のクリチャーのパワー数え、トップデッキした3枚目《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》を召喚する。場に出た時の効果で橋本のライフは10。
そして《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》、《復活の声/Voice of Resurgence(DGM)》、エレメンタル・トークンがレッドゾーンに送り出されると、クリーチャーのパワーはぴったり10点。
橋本0-2馬場
馬場 Win!
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