一週間前の『スタンダード・ショーダウン』の最終ラウンドと、全く同じマッチアップ。
プレイヤーも、デッキも変わっていない。
前回は須永は勝利しているが、果たして真下の雪辱なるか。
Game1
マリガン後の須永は苦悩する。配られた手札に土地は1枚。そしてそれは《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》。
デッキに残された土地は21枚程度。《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》も合わせれば25枚と半数近くが残りのマナソースであるため、占術と後手番のドローと合わせ2ターン目までに1枚引く確率は低くはない。
だが、その土地がデッキのメインカラーである緑マナを精製できる土地であるか、もっと言えば《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》と違い安定して緑マナを供給できる土地であるかで全く違ってしまう。最悪の場合、エネルギー枯渇からのマナスクリュー、そんなビジョンも見えている。
それでも須永は手札をキープし、占術でカードは下に送る。
須永は最初のドローで見事《森/Forest(XLN)》を引き当てる。
2ターン目、手札の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を見つめながらも、真下の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》に《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》をキャスト、マナ拡張を許さない。
真下は《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を召喚、トークンを精製し3点クロックを形成し、須永は《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でマナベースを整え《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》で先手後手を入れ替える。
ここまで互角の展開をしている両者だが、真下が召喚した1体のクリーチャーで天秤は大きく真下へと傾く。
《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》である。
エネルギーの限り除去呪文をはじき、相手のクリーチャーが小粒な場合一気に制圧してしまう、不可侵クロックである。
須永はライフ、手札を守りつつ相手のエネルギーを減らす《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》のブロックに割り振るが、前述のとおり真下はエネルギーを3つ使用し、戦闘を一方的なものに。2度に渡る戦闘で須永のライフは14。
真下が追加するのは2体目の《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》。
兎に角パーマネントを展開するしかない。そう考え須永は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》、《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を召喚するが、代償としてフルタップになってしまう。
真下はこの隙を逃さず《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を走らせる。督励の効果の対象は《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》。
須永のエネルギー9個、2体の飛行機械・トークンを生み出し、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》2体のブロッカーにする。《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》でブロックし、残ライフは9に。
2体の《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》の前に、須永は膝をついた。
真下1-0須永
Game2
エネルギー系デッキのミラーマッチにおけるエネルギーは、マナ、パーマネント、クリーチャーのサイズへと繋がるため、一種のリソースと言える。
そのためリソース差がない盤面であっても、エネルギー量に差がある場合、エネルギーを使用するカードを引くことで、爆発的な差を生むことができる。
Game1で真下は《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》という運用先を引き当て、押し切ることに成功している。
差し詰めガソリンと車の走行距離の関係のように、エネルギー量がパーマネントの効果的な運用時間となる。
須永は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》し、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を召喚、《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》で《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》をコピー、手札を使わずにパーマネントとエネルギーを増やしていく。
オリジナルを攻撃へ送り出すと真下は小考。手札と盤面を確認後、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》同士が相打つことを選ぶ。
真下は守りを固める《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》召喚、エネルギーの数は6だ。
須永は《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》を《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》として場に出すと、真下は《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》、須永は《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》とがっぷり四つな場に。
須永の場には1枚の《尖塔断の運河/Spirebluff Canal(KLD)》。《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》をキャストされる最悪なビジョンが見える。
それでも真下は地上を捨て、上空へと紅の龍を解き放つ。
戦闘フェイズの開始時、須永からはレスポンスはなく《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》は無事レッドゾーンへと送り込まれ、督励はなく4点ダメージ。
今度は須永が考える番だ。真下は4色綺麗に出る形で2マナを立ててる。歯がゆいことに須永は土地が5枚で止まっているためマナが残しづらく、フルタップにしてしまえば、返しの真下の動きに干渉することができない。
だがそもそも前のターンに《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》がキャストできなかった時点で、真下も見切りをつけ行動してくるはず。
《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》か《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》か、須永は2択で悩む。
安全に行くならば《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》だ。しかしこれを使えば後続として出てくる《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》に場を制圧される危険性がある。
ならば《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》だろうか。こちらは《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》、《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》で大きくテンポを損なう可能性がある。
それでも1枚で負け得る《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》に対するガードを下げることはできないと判断し、《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》をあげるが、きっちりと《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》。
真下は、再び上空から4点。
須永のドローは残念ながら土地ではない。しかし次のターンには6マナへと繋がる《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》。
は6枚目となる土地をサーチしてくる。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》で土地は13へ。
《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》が三度攻撃し8。
須永は直近の2ターンを考え、真下が何もせずターンエンドにしたためカウンターを考慮しつつも《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》。場に出ると能力で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を対処する。こうなると後は時間の問題、須永の高カロリーな手札の時間だ。
真下も《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を場に出すが、除去対象があまりないため海賊・トークンを精製する。
須永の手札には《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》、2枚目の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》がある。しかし手堅く《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》でエネルギー数を15へ。
2度目の除去能力で《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を使い切り、2枚目の《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》で更にもう1体のクリーチャーを対処すると《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》を筆頭にクリーチャーがついに攻撃に出る。
真下は須永のエネルギーを考慮し、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》が残るように慎重にブロックを割り振る。
「ライフ8だよね?」
真下は須永のライフを確認するとブロッカーと退かし、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》をレッドゾーンへ。
溢れんばかりのエネルギーを《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》に注ぎ込むと、須永のライフは0を割った。
真下2-0須永
真下 Win!
プレイヤーも、デッキも変わっていない。
前回は須永は勝利しているが、果たして真下の雪辱なるか。
Game1
マリガン後の須永は苦悩する。配られた手札に土地は1枚。そしてそれは《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》。
デッキに残された土地は21枚程度。《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》も合わせれば25枚と半数近くが残りのマナソースであるため、占術と後手番のドローと合わせ2ターン目までに1枚引く確率は低くはない。
だが、その土地がデッキのメインカラーである緑マナを精製できる土地であるか、もっと言えば《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》と違い安定して緑マナを供給できる土地であるかで全く違ってしまう。最悪の場合、エネルギー枯渇からのマナスクリュー、そんなビジョンも見えている。
それでも須永は手札をキープし、占術でカードは下に送る。
須永は最初のドローで見事《森/Forest(XLN)》を引き当てる。
2ターン目、手札の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を見つめながらも、真下の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》に《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》をキャスト、マナ拡張を許さない。
真下は《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を召喚、トークンを精製し3点クロックを形成し、須永は《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でマナベースを整え《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》で先手後手を入れ替える。
ここまで互角の展開をしている両者だが、真下が召喚した1体のクリーチャーで天秤は大きく真下へと傾く。
《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》である。
エネルギーの限り除去呪文をはじき、相手のクリーチャーが小粒な場合一気に制圧してしまう、不可侵クロックである。
須永はライフ、手札を守りつつ相手のエネルギーを減らす《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》のブロックに割り振るが、前述のとおり真下はエネルギーを3つ使用し、戦闘を一方的なものに。2度に渡る戦闘で須永のライフは14。
真下が追加するのは2体目の《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》。
兎に角パーマネントを展開するしかない。そう考え須永は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》、《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を召喚するが、代償としてフルタップになってしまう。
真下はこの隙を逃さず《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を走らせる。督励の効果の対象は《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》。
須永のエネルギー9個、2体の飛行機械・トークンを生み出し、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》2体のブロッカーにする。《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》でブロックし、残ライフは9に。
2体の《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》の前に、須永は膝をついた。
真下1-0須永
Game2
エネルギー系デッキのミラーマッチにおけるエネルギーは、マナ、パーマネント、クリーチャーのサイズへと繋がるため、一種のリソースと言える。
そのためリソース差がない盤面であっても、エネルギー量に差がある場合、エネルギーを使用するカードを引くことで、爆発的な差を生むことができる。
Game1で真下は《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》という運用先を引き当て、押し切ることに成功している。
差し詰めガソリンと車の走行距離の関係のように、エネルギー量がパーマネントの効果的な運用時間となる。
須永は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》し、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を召喚、《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》で《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》をコピー、手札を使わずにパーマネントとエネルギーを増やしていく。
オリジナルを攻撃へ送り出すと真下は小考。手札と盤面を確認後、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》同士が相打つことを選ぶ。
真下は守りを固める《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》召喚、エネルギーの数は6だ。
須永は《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》を《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》として場に出すと、真下は《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》、須永は《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》とがっぷり四つな場に。
須永の場には1枚の《尖塔断の運河/Spirebluff Canal(KLD)》。《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》をキャストされる最悪なビジョンが見える。
それでも真下は地上を捨て、上空へと紅の龍を解き放つ。
戦闘フェイズの開始時、須永からはレスポンスはなく《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》は無事レッドゾーンへと送り込まれ、督励はなく4点ダメージ。
今度は須永が考える番だ。真下は4色綺麗に出る形で2マナを立ててる。歯がゆいことに須永は土地が5枚で止まっているためマナが残しづらく、フルタップにしてしまえば、返しの真下の動きに干渉することができない。
だがそもそも前のターンに《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》がキャストできなかった時点で、真下も見切りをつけ行動してくるはず。
《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》か《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》か、須永は2択で悩む。
安全に行くならば《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》だ。しかしこれを使えば後続として出てくる《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》に場を制圧される危険性がある。
ならば《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》だろうか。こちらは《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》、《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》で大きくテンポを損なう可能性がある。
それでも1枚で負け得る《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》に対するガードを下げることはできないと判断し、《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》をあげるが、きっちりと《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》。
真下は、再び上空から4点。
須永のドローは残念ながら土地ではない。しかし次のターンには6マナへと繋がる《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》。
は6枚目となる土地をサーチしてくる。《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》で土地は13へ。
《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》が三度攻撃し8。
須永は直近の2ターンを考え、真下が何もせずターンエンドにしたためカウンターを考慮しつつも《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》。場に出ると能力で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を対処する。こうなると後は時間の問題、須永の高カロリーな手札の時間だ。
真下も《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を場に出すが、除去対象があまりないため海賊・トークンを精製する。
須永の手札には《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》、2枚目の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》がある。しかし手堅く《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》でエネルギー数を15へ。
2度目の除去能力で《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を使い切り、2枚目の《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》で更にもう1体のクリーチャーを対処すると《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》を筆頭にクリーチャーがついに攻撃に出る。
真下は須永のエネルギーを考慮し、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》が残るように慎重にブロックを割り振る。
「ライフ8だよね?」
真下は須永のライフを確認するとブロッカーと退かし、《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》をレッドゾーンへ。
溢れんばかりのエネルギーを《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》に注ぎ込むと、須永のライフは0を割った。
真下2-0須永
真下 Win!
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