9点の青柳はIDを選択することで、トップ8が確定する

 だからスタンディングを確認し、自分の対戦相手を知ると泣き笑いのような顔を浮かべ、重い足取りでテーブルへと向かう。

 対戦相手の須永の横に表示されている得点は6。勝ってオポ次第。8人の椅子に滑り込むには、勝つことが前提となっている。
 須永は前週の『スタンダード・ショーダウン』に引き続き、「4cエネルギー」を使用しており、権利獲得を目指し是が非でも勝ちたいところ。

 青柳は、先々週京都で開催されたDMGP5thで64位入賞を果たしている。今度はMagic: The Gatheringでも上位入賞し自身の存在感を示すことができるだろうか。

Game1

 先手の青柳が《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》、後手の須永は《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》2連打で下地作りを終える。

 青柳は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》が除去されなかったことで、3ターン目に《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》を召喚。《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》のブロックにはエネルギーを使用しパンプアップ、テンポを損なわず一方的に討ち取ると《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》おかわり。
 須永は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》2号機を召喚、エネルギーを貯め込みつつドローを進める。

 土地こそ3枚で止まっているが、青柳の場に《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》は2体。
 青柳は《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》でブロッカーを排除すると、9点のダメージを与え須永のライフは11。

 須永は次のターンも見越して《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》のマナブースト能力から《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を召喚するが、それを打ち砕いたのは、青柳のがキャストした2枚目の《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》。

青柳1-0須永


Game2

 Game1とはうって変わりコントロールデッキ同士のような序盤戦、つまりはドローゴーでターンは進み、ファーストアクションは須永の《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra(KLD)》。青柳はエネルギーを得るのにスタックして《削剥/Abrade(HOU)》。

 返す刀は《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》だが、ここへは《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》が走り、破壊できないまでも忠誠値は1に。

 青柳は《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》の忠誠値を2に増やし、メインフェイズで《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を除去するが、予想外だったのは須永が召喚した2枚目の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》。《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》を対処されつつ非常に厄介なクロックを置かれてしまう。

 青柳は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》でドローとエネルギーを獲得し、《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を《否認/Negate(AER)》。被害の拡大こそ防いでいるが、《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》への対処手段が引けない。

 一方、須永は追加のダメージソースを引けず、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》が2体並ぶに至ってはダメージレースを逆転されてしまう。
 手札のリアクションスペルに手がかかるが、ぐっとこらえ上空からの4点だけに留める。

 青柳は《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を対処すると、《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》もトップデッキし、即召喚。一気に決めにかかる。

 須永は、青柳が青マナを含む2マナ立てていることを考えつつも、ずっと暖めていた《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》を《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》へ。青柳からリアクションがなく無事コントロールを奪うことに成功する。

 須永が墓地の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を対象に指定すると、青柳はカードを畳んだ。

青柳1-1須永


Game3

 青柳の《牙長獣の仔/Longtusk Cub(KLD)》を《マグマのしぶき/Magma Spray(AKH)》、《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》ときっちり対処し、《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でマナベースを安定させると、4ターン目5ターン目に青柳がアクションを起こせなかったことも相まって、すっかり須永の時間。

 須永は常にアンタップ状態の土地を残しながら《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》と徐々にクリーチャーを召喚。逆転の布石となる《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》へは《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》を構え続ける。

 そして青柳は《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》をキャストしてしまう。《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》によってテンポを奪われると、須永は《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》で《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を指定し、更にリソース差をつける。

 青柳に選択肢はない。再び《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》をキャストし、フルタップの須永へと走らせつつ督励で《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》に4点ダメージ。須永の土地は4枚のため、アンタップインできる土地を引けない限り、《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》に走られることはない。

 須永は5枚目の土地を引けない。代わりに2枚目の《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》を召喚すると、自身を赤き龍へと変化させる。

 青柳にもう時間は残っていなかった。

青柳1-2須永


須永 Win!

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