最終ラウンドまで勝ち上がって来たのは、共にコミカル堂高崎店を主戦場とする須永と真下。

 前日も対戦しており、互いの手の内は知り尽くしている。

 環境の一番手「ティムールエネルギー」系デッキのミラーマッチを制するのは、どちらのプレイヤーか。

Game1

 「よっしゃ、先手!」の声ととも須永は7枚の手札をキープ。

 対する真下の悩みながらマリガン。6枚の手札も笑いながらデッキに戻し5枚。

 真下、痛恨のダブルマリガン。

 5枚の手札を見ても表情は冴えない。まだ見ぬ4枚の手札に期待するよりも、5枚の手札から勝利の方程式を導き出すことを選択し、キープする。

 須永は《牙長獣の仔/Longtusk Cub(KLD)》からスタートするが、真下は《削剥/Abrade(HOU)》で除去。続く《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》も《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》する。

 一見順調そうだが、真下の土地は2枚。何より自然を象ったマナシンボルがない。

 スクリューしている真下を尻目に、須永は《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》を召喚する。

 神を前に真下は「何もかも足らん。」と土地を片付けた。

須永1-0真下


Game2

 真下は《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を召喚しマナ加速を狙うが、須永はきっちり《マグマのしぶき/Magma Spray(AKH)》を合わせる。

 真下は《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》、2体目の《導路の召使い/Servant of the Conduit(KLD)》を召喚。須永のレスポンスはない。

 須永は4枚目の土地を置いても、何もせずターンを返すのみ。

 真下は手札のファッティに手をかけながらも、思考する。4マナからキャストされうる呪文、具体的には《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》や《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》を考えるとフルタップでのアクションは逆転に布石となりかねない。結果、2体をレッドゾーンへ送り、須永に5点のダメージを与える。

 互いに相手のリアクションスペルを警戒し、真下が序盤に出したクリーチャーのみがダメージクロックを刻んでいく。

 このままでは3ターン後にライフが尽きる。須永はゲームをスローダウンさせるため、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》。
 6マナ揃えるとフルタップで《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》。真下の手札からカウンターはキャストされない。早速海賊・トークンを作成するが、真下は《マグマのしぶき/Magma Spray(AKH)》で除去。

 真下は安全に《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を着地させ、《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》へ攻撃し、忠誠値は4。

 須永は、《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》の能力で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を除去。祈るように《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》を召喚する。

 須永が警戒したのは、除去でも追加のクリーチャーでもない。たった1枚の青の呪文だ。

 真下は須永の望みを打ち砕く《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》をキャストし、《スカラベの神/The Scarab God(HOU)》のコントロールを奪う。

 須永は土地ばかりの手札を公開し、投了の代わりとした。

須永1-1真下


Game3

 須永は《植物の聖域/Botanical Sanctum(KLD)》から《霊気との調和/Attune with Aether(KLD)》でマナベースを整えると、3ターン目に《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》。

 真下は須永のターンエンドに《マグマのしぶき/Magma Spray(AKH)》をキャスト、後の先を取る形で3ターン目に《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》を着地させ、占術で質を高める。

 プレインズウォーカーというカードの性質上、ターンが経過するほどアドバンテージを生み出すため、速やかに対処する必要がある。
 須永は7つエネルギーがあることも考慮し《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を召喚する。

 真下は《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》の忠誠値を5まで増やし、《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》をアンタップで残しながら鏡打つ形でキャスト《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》。しかしエネルギー数は4。

 須永は手札に《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》がいるが、真下の場にある《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》からの《チャンドラの敗北/Chandra’s Defeat(HOU)》を考えると召喚できない。
 真下の《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を《削剥/Abrade(HOU)》し、自身の《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》とトークン2体をレッドゾーンへ送る。
 トークン同士が相打ち、《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》の忠誠値は2へ。

 須永の《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》は除去されたが、《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》が次なるクロックとして駆けつけると、手札が枯渇気味の真下はフルタップにしながら《慮外な押収/Confiscation Coup(KLD)》を《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》へ。

 このターンのアンタップは素早く、須永はキャスト《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》。督励能力を使い、寝返った《ならず者の精製屋/Rogue Refiner(AER)》を除去し、《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》への道をあけ、このゲーム初めてとなるダメージを与える。

 真下も《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》をキャストし、須永の《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso(KLD)》を除去するが、イニシアチブを握るまでは至らない。

 須永が2体目の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を走らせると真下のライフは10。

 真下は《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》で《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》1体を除去るが他にアクションはない。
 須永の《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》のマナ精製からの《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces(AKH)》に《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》こそあわせるが、残っているのは《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》のみ。

 須永が《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》の能力で3枚目の《栄光をもたらすもの/Glorybringer(AKH)》を公開すると右手を差し出した。

須永2-1真下


須永 Win!

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