Round6 井田 隆雅 vs 住井 宏行
スイスラウンド最終戦となり、勝った方が抜けとなる井田と住井の過酷なバブルマッチをお届けしたい。
◆住井 宏行
彼を端的に表すならば、
『プロレスマジック男』
という表現が相応しいのではないかと思う。
勝っている場面でも、負けている場面でも、必ず劇的に、それでいて周囲を楽しませるプレイとトップデックを持っている。
Magic the Gatheringというカードゲームが、対戦型ゲームであるため、相手に勝つことを目的としていることは、間違いがない。
ただ、その“勝利”というゴール地点をどこに設定するかで、辿る過程も変わってくる。
仲間内でわいわいしながら好きなカードを使い友人に勝ちたい人もいるだろうし、ステップアップし行き着けのカードショップのFNMや週末の店舗イベントを楽しみたい人もいるだろう。
段々と大会への参加が楽しくなってくれば、“草の根”と呼ばれる中規模の大会へ興味を持つだろうし、参加するだけでなく大会結果等を分析し、デックの方向性や相性も考え出す。
飽くなき勝利への飢えは、PPRQやGP、そしてPTへの参加を渇望することとなるだろ。
だが、住井は、いつも楽しそうにマジックをしている。それが遊びであろうと競技レベルの大会であろうと変わらずに。
信じられないようなプレイミスをして逆転負けを喫した直後でさえ、いつもと変わらぬように、また、シャッフルを始める。そしてセットランドし、周囲を楽しませるのだ。
だから彼の周囲は、笑いと人に溢れている。
Game1
井田の顔色は冴えない。
それもそのはず、最も対戦したくない住井操る青黒コントロールとマッチアップされてしまったのだから。
追い討ちをかけるように土地も4枚で止まってしまう。《森の女人像/Sylvan Caryatid(THS)》がいるため、5マナまで生み出せるが、マナが足りず攻めきれない。
運命が再編されてからの青黒には、カウンター、軽量除去、ドロー、リセット、フィニッシャーと必要事項が全て揃っている。
消耗戦の末通せば勝てると言われた《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》ですら、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》によって対処されてしまう。
そこまでライフは削ることももちろんだが、行動回数に差をつけられない、終盤で最後の一手を通すためにもある程度までマナを確保しておく必要がある。具体的には、《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》や《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder(BNG)》といったカードが重要になってくる。
井田が1ターンに1枚のクリーチャーしかキャストできないため、住井側とすると非常に対処が楽である。
ターン終了時に《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》から、溜まった墓地をコストに《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で目的のカードを探し出す。
ライフが一桁になったあたりで《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》をキャストした住井には、余裕さえ感じられる。
井田は、諦めず《血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrant(KTK)》で果敢にライフを攻めるが、大量の除去呪文と《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver(THS)》が悪夢となって訪れると、膝をついた。
井田 0-1 住井
Game2
井田は、気がついたら同じ局面ばかりプレイしている。
そして同じようにクリーチャーが、除去される。
諦めず再展開に挑戦するが、すぐに《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》が飛んでくる。
トップデックし続けられれば楽に勝利するだろうが、
何回展開しても何回展開しても、
《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》が!
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》が!
避けられない。
そして《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》が倒せない。
7ターン目の終わりにキャストされた隙をつき、《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》で土地とともに手札に戻したにもかかわらず、攻める1手が出てこない。
10ターン目に再キャストされた《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》へ《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》のデジャヴ。
しかしその3ターン後、場に出た《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》は悠々と攻撃を始めてしまう。
ライブラリーを掘れども、井田はチャンプブロッカーを用意するのがやっとだ。
住井は、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》によりカウンターを手繰り寄せ、このゲームを完璧なものとした。
粘る井田に対し、そのカウンターすら使わずに、チャンプブロックを強要し続け、クリチャーが尽きた井田は、右手を差し出した。
井田 0-2 住井
住井 Win!
スイスラウンド最終戦となり、勝った方が抜けとなる井田と住井の過酷なバブルマッチをお届けしたい。
◆住井 宏行
彼を端的に表すならば、
『プロレスマジック男』
という表現が相応しいのではないかと思う。
勝っている場面でも、負けている場面でも、必ず劇的に、それでいて周囲を楽しませるプレイとトップデックを持っている。
Magic the Gatheringというカードゲームが、対戦型ゲームであるため、相手に勝つことを目的としていることは、間違いがない。
ただ、その“勝利”というゴール地点をどこに設定するかで、辿る過程も変わってくる。
仲間内でわいわいしながら好きなカードを使い友人に勝ちたい人もいるだろうし、ステップアップし行き着けのカードショップのFNMや週末の店舗イベントを楽しみたい人もいるだろう。
段々と大会への参加が楽しくなってくれば、“草の根”と呼ばれる中規模の大会へ興味を持つだろうし、参加するだけでなく大会結果等を分析し、デックの方向性や相性も考え出す。
飽くなき勝利への飢えは、PPRQやGP、そしてPTへの参加を渇望することとなるだろ。
だが、住井は、いつも楽しそうにマジックをしている。それが遊びであろうと競技レベルの大会であろうと変わらずに。
信じられないようなプレイミスをして逆転負けを喫した直後でさえ、いつもと変わらぬように、また、シャッフルを始める。そしてセットランドし、周囲を楽しませるのだ。
だから彼の周囲は、笑いと人に溢れている。
Game1
井田の顔色は冴えない。
それもそのはず、最も対戦したくない住井操る青黒コントロールとマッチアップされてしまったのだから。
追い討ちをかけるように土地も4枚で止まってしまう。《森の女人像/Sylvan Caryatid(THS)》がいるため、5マナまで生み出せるが、マナが足りず攻めきれない。
運命が再編されてからの青黒には、カウンター、軽量除去、ドロー、リセット、フィニッシャーと必要事項が全て揃っている。
消耗戦の末通せば勝てると言われた《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》ですら、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》によって対処されてしまう。
そこまでライフは削ることももちろんだが、行動回数に差をつけられない、終盤で最後の一手を通すためにもある程度までマナを確保しておく必要がある。具体的には、《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》や《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder(BNG)》といったカードが重要になってくる。
井田が1ターンに1枚のクリーチャーしかキャストできないため、住井側とすると非常に対処が楽である。
ターン終了時に《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》から、溜まった墓地をコストに《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で目的のカードを探し出す。
ライフが一桁になったあたりで《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》をキャストした住井には、余裕さえ感じられる。
井田は、諦めず《血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrant(KTK)》で果敢にライフを攻めるが、大量の除去呪文と《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver(THS)》が悪夢となって訪れると、膝をついた。
井田 0-1 住井
Game2
井田は、気がついたら同じ局面ばかりプレイしている。
そして同じようにクリーチャーが、除去される。
諦めず再展開に挑戦するが、すぐに《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》が飛んでくる。
トップデックし続けられれば楽に勝利するだろうが、
何回展開しても何回展開しても、
《命運の核心/Crux of Fate(FRF)》が!
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》が!
避けられない。
そして《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》が倒せない。
7ターン目の終わりにキャストされた隙をつき、《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》で土地とともに手札に戻したにもかかわらず、攻める1手が出てこない。
10ターン目に再キャストされた《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》へ《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》のデジャヴ。
しかしその3ターン後、場に出た《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》は悠々と攻撃を始めてしまう。
ライブラリーを掘れども、井田はチャンプブロッカーを用意するのがやっとだ。
住井は、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》によりカウンターを手繰り寄せ、このゲームを完璧なものとした。
粘る井田に対し、そのカウンターすら使わずに、チャンプブロックを強要し続け、クリチャーが尽きた井田は、右手を差し出した。
井田 0-2 住井
住井 Win!
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