2009/10/12 GPT板橋1次準々決勝 菅谷 裕信(千葉)vs佐藤 嶺(神奈川)
2009年10月12日 カバレージデックカラーは菅谷が赤黒、佐藤が青緑タッチ赤。菅谷のデックはピック譜でご存じであると思うので、ここでは佐藤のデックを紹介したい。
彼のデックの軸は2枚の《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》と3枚の《砕土/Harrow(ZEN)》。これらを起点にダメージレースを有利に進めたり、マナ加速からファッティ、上陸をインスタントで誘発させたりすることが出来る。ドローソースもあり、長引けば、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》が生き残れば佐藤が有利となる。
Game1
菅谷の手札:《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》、《石造りのピューマ/Stonework Puma(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》《殺戮の叫び/Slaughter Cry(ZEN)》、《アクームの隠れ家/Akoum Refuge(ZEN)》、《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》、《沼/Swamp(ZEN)》
《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》を《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》でパンプアップし、4点。《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》と展開した先手菅谷。
対し佐藤は《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》から《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》とゆっくりとしたもの。《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》がいるためライフには多少余裕があるも、盤面は不利である。追加のクリーチャーなり、除去スペルなりでなんとか挽回したい所。
だが佐藤は4枚目の土地を置くと、《森/Forest(ZEN)》3枚、《島/Island(ZEN)》1枚を立てたままターンを返した。
クリーチャーを持っていないのか、色事故なのか、それともコンバットスペルをもっているためなのか。はたまたそれを意識させることが狙いの、所謂“ブラフ”なのか。
明らかに怪しいこの行動に菅谷も小考。が、勢いよく3体のクリーチャーをレッドゾーンに置いた。《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》が《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》にブロックされたため、《殺戮の叫び/Slaughter Cry(ZEN)》をキャスト。それに合わせる形で佐藤も《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》をキャスト。戦闘が解決し、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》が墓地置かれた。
6点のダメージが入り佐藤のライフは7となったが、2対1交換が実現した。そして、ここから佐藤のための時間がスタートする。
ターン終了時に《砕土/Harrow(ZEN)》をキャスト。カウンターが3つになった《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》で2枚ドロー。自身のターンに2枚目の《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》から再び《砕土/Harrow(ZEN)》とアドバンテージな動き。ライフは15点まで回復し、溢れんばかりの手札が。
邪魔な《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》をキッカー込みの《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》で破壊すると、次々にクリーチャーを召喚していく。
菅谷もクリーチャーこそ並ぶが、色の性質上サイズが小さく、攻撃にいけない。
ライフは20点を超え、《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》が2点のクロックを刻みだす。手札の枚数を考えても、このまま佐藤が押し切りそうである。
菅谷は破れかぶれでとっておきの呪文をキャストした。
《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》
菅谷本人も、筆者もてっきり《取り消し/Cancel(ZEN)》されるものと思ったが、あっさりと通った。残ったのは《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ZEN)》のみ。数の暴力に任せ攻撃を繰り返すと、20点以上あったライフはあっという間に0になった。
それもそのはず。最後まで、佐藤のドローは全て、土地だったのだ。
菅谷1-0佐藤
Game2
菅谷の手札:《墓所王の探索/Quest for the Gravelord(ZEN)》、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》、土地3枚。
マナカーブ通りにクリーチャーが引けており、非常に良い手札である。ただ軽い除去がないため、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》が出てくると厳しいか。
Game2は菅谷が《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》と展開した所に、佐藤が《砕土/Harrow(ZEN)》から《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》をキャストするビックプレイで始まった。
そのまま《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》(これはすぐさま《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》で除去)、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》2枚と次々にクリーチャーを召喚。佐藤有利で試合が進むかと思いきや、なんと今度は土地が引けない。Game1では嫌というほど引いた土地が、1枚も来ないのである。
《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》なんて土地がなければ、ただの《スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies(10E)》である。いくらなんでもツンツン過ぎる。
菅谷は《髑髏砕きの巨人/Shatterskull Giant(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》といった重めのクリーチャーで攻撃をしかけ、佐藤は本体で受けるしかない。ライフは減っても、土地さえ引ければすぐに回復出来るためである。
だが、土地は来なかった。《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》2体が《髑髏砕きの巨人/Shatterskull Giant(ZEN)》と相打つまで全くといっていいほど来なかったのである。
菅谷的にはガンとなる《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》を2枚も排除出来、万々歳であるが、逆に土地を引きすぎのため、最後の1点が削れない。
互いに噛み合わない動きであったが、佐藤がクリーチャーを召喚した直後に《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》をトップデックし、そのままキャスト。
佐藤「ランドツンデレだなぁ」
菅谷2-0佐藤
彼のデックの軸は2枚の《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》と3枚の《砕土/Harrow(ZEN)》。これらを起点にダメージレースを有利に進めたり、マナ加速からファッティ、上陸をインスタントで誘発させたりすることが出来る。ドローソースもあり、長引けば、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》が生き残れば佐藤が有利となる。
Game1
菅谷の手札:《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》、《石造りのピューマ/Stonework Puma(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》《殺戮の叫び/Slaughter Cry(ZEN)》、《アクームの隠れ家/Akoum Refuge(ZEN)》、《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》、《沼/Swamp(ZEN)》
《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》を《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》でパンプアップし、4点。《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》と展開した先手菅谷。
対し佐藤は《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》から《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》とゆっくりとしたもの。《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》がいるためライフには多少余裕があるも、盤面は不利である。追加のクリーチャーなり、除去スペルなりでなんとか挽回したい所。
だが佐藤は4枚目の土地を置くと、《森/Forest(ZEN)》3枚、《島/Island(ZEN)》1枚を立てたままターンを返した。
クリーチャーを持っていないのか、色事故なのか、それともコンバットスペルをもっているためなのか。はたまたそれを意識させることが狙いの、所謂“ブラフ”なのか。
明らかに怪しいこの行動に菅谷も小考。が、勢いよく3体のクリーチャーをレッドゾーンに置いた。《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》が《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》にブロックされたため、《殺戮の叫び/Slaughter Cry(ZEN)》をキャスト。それに合わせる形で佐藤も《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》をキャスト。戦闘が解決し、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》が墓地置かれた。
6点のダメージが入り佐藤のライフは7となったが、2対1交換が実現した。そして、ここから佐藤のための時間がスタートする。
ターン終了時に《砕土/Harrow(ZEN)》をキャスト。カウンターが3つになった《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》で2枚ドロー。自身のターンに2枚目の《アイオーの廃墟の探検/Ior Ruin Expedition(ZEN)》から再び《砕土/Harrow(ZEN)》とアドバンテージな動き。ライフは15点まで回復し、溢れんばかりの手札が。
邪魔な《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》をキッカー込みの《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》で破壊すると、次々にクリーチャーを召喚していく。
菅谷もクリーチャーこそ並ぶが、色の性質上サイズが小さく、攻撃にいけない。
ライフは20点を超え、《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》が2点のクロックを刻みだす。手札の枚数を考えても、このまま佐藤が押し切りそうである。
菅谷は破れかぶれでとっておきの呪文をキャストした。
《湿地での被災/Marsh Casualties(ZEN)》
菅谷本人も、筆者もてっきり《取り消し/Cancel(ZEN)》されるものと思ったが、あっさりと通った。残ったのは《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ZEN)》のみ。数の暴力に任せ攻撃を繰り返すと、20点以上あったライフはあっという間に0になった。
それもそのはず。最後まで、佐藤のドローは全て、土地だったのだ。
菅谷1-0佐藤
Game2
菅谷の手札:《墓所王の探索/Quest for the Gravelord(ZEN)》、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》、土地3枚。
マナカーブ通りにクリーチャーが引けており、非常に良い手札である。ただ軽い除去がないため、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》が出てくると厳しいか。
Game2は菅谷が《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》と展開した所に、佐藤が《砕土/Harrow(ZEN)》から《地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder(ZEN)》をキャストするビックプレイで始まった。
そのまま《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers(ZEN)》(これはすぐさま《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》で除去)、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》2枚と次々にクリーチャーを召喚。佐藤有利で試合が進むかと思いきや、なんと今度は土地が引けない。Game1では嫌というほど引いた土地が、1枚も来ないのである。
《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》なんて土地がなければ、ただの《スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies(10E)》である。いくらなんでもツンツン過ぎる。
菅谷は《髑髏砕きの巨人/Shatterskull Giant(ZEN)》、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》といった重めのクリーチャーで攻撃をしかけ、佐藤は本体で受けるしかない。ライフは減っても、土地さえ引ければすぐに回復出来るためである。
だが、土地は来なかった。《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》2体が《髑髏砕きの巨人/Shatterskull Giant(ZEN)》と相打つまで全くといっていいほど来なかったのである。
菅谷的にはガンとなる《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》を2枚も排除出来、万々歳であるが、逆に土地を引きすぎのため、最後の1点が削れない。
互いに噛み合わない動きであったが、佐藤がクリーチャーを召喚した直後に《忌まわしい最期/Hideous End(ZEN)》をトップデックし、そのままキャスト。
佐藤「ランドツンデレだなぁ」
菅谷2-0佐藤
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