5月8日
1ブーというフォーマットをご存知だろうか。読んで字のごとく1パックブースタードラフトのことである。手順は通常のドラフトと同じで、1枚取り左に回す。これをカードがなくなるまで繰り返し、終了である。ただ次に開封するパックはない。
15枚のカードで20枚以上のデッキを作る。初期ライフは7、手札は5。若干ルールが違う地方もあるだろうが、概ねこんなものだ。
使えるカード、ライフ、手札が少ないため、必然的にテンポ環境となる。どんなゴッドカード、例えば《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon(ALA)》よりも《シーリアのエルフ/Cylian Elf(ALA)》の方が優先されることは説明するまでもないだろう。因みにアラーラ環境最強レアは《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》である。
このフォーマットにおいて白物という存在は特別である。普段は《戦誉の天使/Battlegrace Angel(ALA)》を流して《圧倒する雷/Resounding Thunder(ALA)》をピックりてしまったりだとか、ジャンドは嫌いだからという理由で《マイコロス/Mycoloth(ALA)》を流してしまったりと笑いと怒りをもたらすエンターテイナーである。しかしこの環境の彼の強さ、うまさは本物なのだ。幾度となく挑んだが、一度も勝ったことがない。自分以外のものとて同じである。そう、この1ブーという環境において彼は無敵。神。1ブーの権威こと白物なのである。
この日も買ったパックの都合でアラーラ、コンフラックス、リボーンがそれぞれ1パックづつ余ってしまった。1人分として取っておくことも出来ただろう。しかし彼らはそれをよしとしなかった。目の前にパックがあるのにドラフトしない?そんなわけないだろうと。
というわけで全員が違うパックを使う、前代未聞の1ブーに。席順は石川(アラーラ)→俺(リボーン)→白物(コンフラックス)
開封パックからは《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》が。迷わずピック。《エーテル宣誓会の盾魔道士/Ethersworn Shieldmage(ARB)》が帰ってくるも、《ナヤの静刃/Naya Hushblade(ARB)》、境界石が消える。アラーラ、よ、弱い・・・
《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer(ALA)》
《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》
《エーテル宣誓会の盾魔道士/Ethersworn Shieldmage(ARB)》
《ロウクスの瞑黙者/Rhox Meditant(CON)》
《ジェスの先導/Outrider of Jhess(ALA)》
《高層の神秘家/Aerie Mystics(CON)》
《圧倒する静寂/Resounding Silence(ALA)》
《アーシャへの捧げ物/Offering to Asha(ARB)》
《衝撃的な幻視/Traumatic Visions(CON)》
《ナヤの滞留者/Naya Sojourners(ARB)》
《平地/Plains(ALA)》×5
《島/Island(ALA)》×4
《森/Forest(ALA)》
石川君との試合は《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》パワーで勝ち。
そして権威との試合となった。彼はここでも斬新は理論を展開してくれた。それはピック中薄々感づいていたことではあった。即ち、環境の低速化・多色化である。コモンスロットの境界石、サイクリングにより、色を足しやすくなった。さらに軽く強いカードが多いが、同時に色拘束も厳しく、デッキの色を2色に纏めづらい。ならばいっそ色を足し、よりコントロール色の強いデッキを組み上げてはどうかと考えたのだ。まさか《黙示録のハイドラ/Apocalypse Hydra(CON)》が使われるとは・・・汚いさすが白物きたない
1本目は残り数点で《黙示録のハイドラ/Apocalypse Hydra(CON)》により沈黙。初手の《惨めな食事/Wretched Banquet(CON)》によりやられた。
2本目は賛美パワーで押し切る。
そして迎えた3本目。互いにクロック形成出来ず中盤をむかえる。《高層の神秘家/Aerie Mystics(CON)》がうまいこと残り、賛美で4点→《アーシャへの捧げ物/Offering to Asha(ARB)》で勝ち。
2009年春、それはボクのマジック人生において、忘れられない日となりました。
1ブーというフォーマットをご存知だろうか。読んで字のごとく1パックブースタードラフトのことである。手順は通常のドラフトと同じで、1枚取り左に回す。これをカードがなくなるまで繰り返し、終了である。ただ次に開封するパックはない。
15枚のカードで20枚以上のデッキを作る。初期ライフは7、手札は5。若干ルールが違う地方もあるだろうが、概ねこんなものだ。
使えるカード、ライフ、手札が少ないため、必然的にテンポ環境となる。どんなゴッドカード、例えば《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon(ALA)》よりも《シーリアのエルフ/Cylian Elf(ALA)》の方が優先されることは説明するまでもないだろう。因みにアラーラ環境最強レアは《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》である。
このフォーマットにおいて白物という存在は特別である。普段は《戦誉の天使/Battlegrace Angel(ALA)》を流して《圧倒する雷/Resounding Thunder(ALA)》をピックりてしまったりだとか、ジャンドは嫌いだからという理由で《マイコロス/Mycoloth(ALA)》を流してしまったりと笑いと怒りをもたらすエンターテイナーである。しかしこの環境の彼の強さ、うまさは本物なのだ。幾度となく挑んだが、一度も勝ったことがない。自分以外のものとて同じである。そう、この1ブーという環境において彼は無敵。神。1ブーの権威こと白物なのである。
この日も買ったパックの都合でアラーラ、コンフラックス、リボーンがそれぞれ1パックづつ余ってしまった。1人分として取っておくことも出来ただろう。しかし彼らはそれをよしとしなかった。目の前にパックがあるのにドラフトしない?そんなわけないだろうと。
というわけで全員が違うパックを使う、前代未聞の1ブーに。席順は石川(アラーラ)→俺(リボーン)→白物(コンフラックス)
開封パックからは《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》が。迷わずピック。《エーテル宣誓会の盾魔道士/Ethersworn Shieldmage(ARB)》が帰ってくるも、《ナヤの静刃/Naya Hushblade(ARB)》、境界石が消える。アラーラ、よ、弱い・・・
《目明き階級の魔術師/Sighted-Caste Sorcerer(ALA)》
《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》
《エーテル宣誓会の盾魔道士/Ethersworn Shieldmage(ARB)》
《ロウクスの瞑黙者/Rhox Meditant(CON)》
《ジェスの先導/Outrider of Jhess(ALA)》
《高層の神秘家/Aerie Mystics(CON)》
《圧倒する静寂/Resounding Silence(ALA)》
《アーシャへの捧げ物/Offering to Asha(ARB)》
《衝撃的な幻視/Traumatic Visions(CON)》
《ナヤの滞留者/Naya Sojourners(ARB)》
《平地/Plains(ALA)》×5
《島/Island(ALA)》×4
《森/Forest(ALA)》
石川君との試合は《バントの信刃/Bant Sureblade(ARB)》パワーで勝ち。
そして権威との試合となった。彼はここでも斬新は理論を展開してくれた。それはピック中薄々感づいていたことではあった。即ち、環境の低速化・多色化である。コモンスロットの境界石、サイクリングにより、色を足しやすくなった。さらに軽く強いカードが多いが、同時に色拘束も厳しく、デッキの色を2色に纏めづらい。ならばいっそ色を足し、よりコントロール色の強いデッキを組み上げてはどうかと考えたのだ。まさか《黙示録のハイドラ/Apocalypse Hydra(CON)》が使われるとは・・・汚いさすが白物きたない
1本目は残り数点で《黙示録のハイドラ/Apocalypse Hydra(CON)》により沈黙。初手の《惨めな食事/Wretched Banquet(CON)》によりやられた。
2本目は賛美パワーで押し切る。
そして迎えた3本目。互いにクロック形成出来ず中盤をむかえる。《高層の神秘家/Aerie Mystics(CON)》がうまいこと残り、賛美で4点→《アーシャへの捧げ物/Offering to Asha(ARB)》で勝ち。
2009年春、それはボクのマジック人生において、忘れられない日となりました。
コメント
少なくとも損してはいないですよね。
期待できる最大幅の利益は得てないですけど。
〉ひみつ
俺もぶつけちゃう。
だってしょうがないんだもん。
損をしてるんじゃなくて、普段のあいつが強すぎると考えます。